がってきた。メルキオルの墓の前で聞いたゴットフリートの古い言葉が、頭に浮かんできた。彼は、うごめいてる死人ら――見知らぬ自分の全民族――に満ちてる、生きた墳墓であった。彼はそれらの生命の群れに耳を傾け、あたかもダンテの森のように怪物に満ちたその古い森の、大オルガンの音をたてさせるのが楽しみだった。彼は今ではもうそれらの怪物を、少年時代のように恐《こわ》がりはしなかった。なぜなら、支配者が、彼の意志が、そこにあったから。彼は獣どもを咆哮《ほうこう》させるために、そして内心の動物園の豊富さをいっそうよく感ずるために、鞭《むち》を響かせて非常に喜んでいた。彼は孤独ではなかった。孤独になるの恐れはさらになかった。自分一人だけで全軍隊であり、快活健全なクラフト家の数世紀であった。敵たるパリーにたいして、一民衆にたいして、こちらも一の民衆だった。争闘は互角であった。
クリストフは、これまで住んでいた粗末な室――室代があまり高かった――を捨てて、モンルージュ町にある屋根裏の室を借りた。この室は他になんの取り柄もなかったが、ただきわめて風通しがよかった。たえず空気が流れ込んできた。ちょうど彼には、
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