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さあ、人の言葉を気にかけるな。
このクリストフには某のごとき対位法がない、
某のごとき和声がない、という人の言葉を。
俺もまた他人にない何かをもっているのだ。
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 しかし、音楽会で自作を演奏してもらおうとすると、彼は扉《とびら》が閉ざされてるのを見出した。演奏すべき――もしくは演奏すべからざる――フランスの青年音楽家らの作品が、すでに十分あった。無名な一ドイツ人の作品にたいする余地はなかった。
 クリストフは奔走につとめなかった。彼は家に閉じこもってまた書き始めた。パリーの奴《やつ》らに聞いてもらおうともらうまいと、それはどうでもよかった。彼は自分の楽しみに書いてるので、成功せんがために書いてるのではなかった。真の芸術家は作品の未来には気をとめない。十年後には何も残らないことを知りながら人家の正面に愉快に絵を書いていた、文芸復興期の画家らのようなものである。そしてクリストフは、好時期の到来を待ちながら穏やかに仕事をしていた。その時意外な援助がやって来た。

 クリストフは当時、劇的形式に心ひかれていた。彼はまだ
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