に興味を覚えた。そのうえ彼は、この種の変人を目近に観察したがっていたし――(彼は人間をいくら観察しても飽きない好奇心をもっていた)――パリーに関する彼の印象を知りたがっていた。そしてクリストフの露骨な忌憚《きたん》なき意見を面白がった。彼はかなり懐疑的だったので、それらの意見の正確さを認めることができた。クリストフがドイツ人であることは邪魔にはならなかった。かえってその反対だった。彼は国家的偏見を超越してると自負していた。そして結局、彼は真面目に「人間的」だった――(それが彼の主要な特長だった)――すべて人間的なものに同情を寄せていた。しかしながら、それでもやはり彼は、フランス人――古い民族、古い文明――の方が、ドイツ人よりも優秀だという確信をいだかざるを得なかったし、ドイツ人をあざけらずにはいられなかった。

 クリストフはアシル・ルーサンの家で、過去に大臣でありあるいは未来に大臣たるべき、他の政治家らに出会った。それらの著名な人々から話せる男だと判断されて、そのおのおのと一人一人話をしたら、彼はかなり愉快を感じたかもしれなかった。一般に伝えられてる意見と反対に、彼は知り合いの文学者
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