の意味において熱狂的だった。彼らは熱狂的であるという快楽のために熱狂的になってるがようだった。
ある晩彼は、ストゥヴァン家の客間で時々出会ったことのある、社会主義の一代議士と話を交えることになった。彼はすでにこの男と言葉をかわしたことはあったが、その肩書は少しも知らなかった。これまで二人は音楽のことを話したにすぎなかった。彼はこの社交界の男が過激な党派の一首領だときいて、たいへん驚かされた。
このアシル・ルーサンは好男子であって、金褐色《きんかっしょく》の髯《ひげ》、喉《のど》にかかった言葉つき、つやつやした顔色、懇切な物腰、卑俗な素質を含んでるある種の高雅さ、時々|仄《ほの》見える朴訥《ぼくとつ》な身振り、すなわち、人前で爪《つめ》をみがくやり方、人に話しかける時にはいつも、相手の服をつかんだり手を握ったり腕をたたいたりする、ごく平民的な習慣、――それに、大食家で、大酒家で、道楽者で、笑い好きで、権力を得んとて突進する一平民に見るような貪欲《どんよく》をそなえていた。また円転滑脱で、環境と相手とに従って様子を変えるのが巧みで、もっともらしい様子でよくしゃべり、聞き上手《じょうず
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