がら、愛するものをも尊敬しないで済ませる連中の一人だった。尊敬するどころではない。多少|軽蔑《けいべつ》できるようなものを彼らはいっそう愛するのである。自分の愛情の対象は自分にいっそう近くいっそう人間的であるように彼らは考える。勇壮とかことに純潔とかいうことを少しも理解し得ない俗人どもである。勇壮や純潔などを、虚偽かあるいは精神の弱さかであるように見なしがちである。それでももちろん彼らは、芸術上の英傑をだれよりもよく理解してるとの確信をもち、その英傑らを保護者的な馴《な》れ馴れしさで批判するのである。
レヴィー・クールは、富裕閑散な中流市民階級の腐敗した生娘《きむすめ》らと、いたってよく気が合っていた。彼は彼女らにとって一のお友だちであり、彼女らを教育し彼女らから必要とされてる、ずっと自由な老練な一種の堕落した女中であった。彼女らは彼にたいして少しも気兼ねをしなかった。そしてプシュケーの燈火を手にしては自分らに好き勝手なことをさせるこの赤裸な両性の男を、物珍しげに研究していた。
繊細な性質をもち生命の堕落的な磨損《まそん》からのがれようとの感心な願いをもってるらしい、コレットのよう
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