けに社会的な、売淫である。――最近に現われた巧妙な一事が、この問題に範例をたれていた。諧謔《かいぎゃく》的な博識の四百ページ中で、「ベーコンの方法の規則に従って」、「快楽の最上整理法」が研究されていた。それは自由恋愛の講義で、優雅、適宜、良趣味、品位、美、真理、貞操、道徳、などがしきりに説かれていた。堕落したがってる上流の若い娘らにとっては、ベルカン式の好読物だった。――それは一時福音書となって、コレットの小宮廷でも盛んにもてはやされ、注釈されていた。もちろん、弟子《でし》たちのいつものやり方に漏れず彼らも、正しいものや、よく観察されたものや、かなり人間的なものまでが、逆説の下に隠されてるのをすべてうち捨てて、その悪いものをばかり取り上げていた。その甘いちっちゃな花の花壇から、彼らは最も有毒なものを摘み取らずにはおかなかった。すなわち次のような警句を。――「逸楽の趣味は勤勉の趣味を鋭敏にするのみである。」――「処女が享楽しないうちに母となるのは奇怪である。」――「童貞の男子を所有することは女子にとって、思慮深き母性へ至る自然の準備である。」――「息子《むすこ》の自由を護るに用いると同じ
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