いなくちゃいけません。もちろん他人に関してです。……もしところどころに小石が少し交っていなければ、世の中はぐずぐずになってしまうでしょう。」
「ええ、もっともですわ。あなたは強いから仕合わせですわ。」とコレットは悲しげに言った。「でも強くない人たちには――ことに女には、あまり厳格になすってはいけません……。私たちが自分の弱さをどんなに苦しんでるか、御存じないでしょう。なぜって、私たちが笑ったりふざけたり小賢《こざか》しいことをやったりしてるのを見て、あなたは私たちの頭にはそれ以外に何にもないと考えて、私たちを軽蔑《けいべつ》なすってるじゃありませんか。社交界に出て、そのあふれるような活気である種の成功をかち得る、十五から十八くらいの娘の頭に、どんなことが浮かんでいるか、それをあなたが読み取ってくだすったら! もちろん、よく踊ったり、つまらないことや、間違ったことや、苦々《にがにが》しいことなどを言って、自分でも笑ってるので他人をも笑わせますし、またいくらかは馬鹿者どもの言うままになって、決して見出せないような光をめいめいの眼の底に捜し求めたりしますけれど、夜自分の家に帰って、ひっそりし
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