きな饒舌家《おしゃべり》だの才子だのが。なんでも理解し、なんでも説明し、なんでも見のがし――何にも感じない、骨抜きのフランス人たちの間にはいって、私はまごついてしまいましたよ。幾時間もたてつづけに、恋愛や芸術の話をするような連中でしたね。たまらないじゃありませんか。」
「でもあなたには面白かったはずだと思いますわ、恋愛かさもなくば芸術の話が。」
「そんなことは話すべきものではなくて、なすべきものです。」
「だって、なすことができなければ?」とコレットはちょっと口をとがらして言った。
クリストフは笑いながら答えた。
「その時は他人に任せるまでです。万人が芸術のために生まれてるのではありません。」
「恋愛のためにも?」
「恋愛のためにもです。」
「つまらないわね。では私たちには何が残るんでしょう。」
「家事があります。」
「ありがとうよ!」とコレットは不快げに言った。
彼女はまたピアノに手を置き、ふたたびやってみ、ふたたび経過句を間違え、鍵《キー》をうちたたき、そして嘆息した。
「できません。……私はまったく何をやっても駄目ね。あなたのおっしゃるのがもっともですわ。女はなんの役にもたち
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