してるのであった。芝居と詩との関係は、歌劇《オペラ》と音楽との関係と同じである。ベルリオーズが言ったように、娼家と恋愛との関係[#「娼家と恋愛との関係」に傍点]である。
クリストフは種々のものを見た。身を売るのを名誉としていて、十字架に上るキリストに比較されてる、清浄によって娼婦《しょうふ》たる貴婦人――忠実なるあまり友人を欺いてる男――貞節なる三角関係――妻に裏切られてる雄々しい夫(この類型は、純潔なる売笑婦と同様、全欧的の題目となっていた。マルク王の例は彼らを熱狂さしていた。聖フーベルトの鹿《しか》のように、彼らはもはや円光をいただいてしか現われなかった)――クリストフはまた、シメーヌのように恋と義理との板ばさみとなってる浮気娘をも見た。恋は新しい情婦のもとに走ることを求め、義理は古い男のもとにとどまることを求めていた。古い男というのは、彼女に金を与えてる老人で、もとより彼女から欺かれてるのであった。終わりになると彼女はいつも敢然として、義理の方に従うのであった。――クリストフは、その義理なるものは汚らわしい利害と大差ないものだと思った。しかし観客は満足していた。義理という言葉だ
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