で、死人のほうに硬《こわ》ばっていた。重苦しい恐怖が、百姓らの上に落ちかかった。ロールヘンと数人の女たちは、負傷者らを他の室へ運んだ。下士の怒鳴り声や死にかかってる兵士の唸《うな》り声が、遠く消えていった。百姓らは黙り込んでしまった。三人の身体がやはり足下に横たわってるかのように、同じ場所に丸く立ち並んでいた。恐怖のあまりに、身を動かすことも顔を見合わすこともしかねていた。ついに、ロールヘンの父が言った。
「お前たちはえらいことをしでかしたな!」
 心配の囁《ささや》きが起こった。彼らは固唾《かたず》をのんでいた。それから皆一度に口をききだした。初めは、立ち聞かれるのを気づかうかのようにひそひそやっていたが、間もなく、調子が高まって激しくなった。彼らはたがいに責め合った。なぐりつけたことをたがいにとがめ合った。口論が激烈になってきた。今にも腕力|沙汰《ざた》になるかと思われた。ロールヘンの父は皆をなだめた。腕を組んでクリストフの方へ向きながら、頤《あご》でさし示した。
「そして彼奴《あいつ》は、」と彼は言った、「何しにここへ来てるんだ?」
 一同の怒りはことごとくクリストフに向かった。
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