て、その自働機械的な職務以外においては、ただ怠惰《たいだ》に日を送り、酒を飲み、賭博《とばく》をし、負債をこしらえ、他人から補助を仰ぎ、たがいに悪口をし合い、その階級の上下を問わず皆、自分より下位の者にたいして権力を濫用するのであった。クリストフは、他日彼らの下に服従しなければならないかと思うだけでも、喉《のど》をしめつけられる心地がした。彼らから侮辱と不正とを被《こうむ》ってる、不名誉きわまる自分の姿を見ることは、堪えられなかった、断じて堪えられなかった……。彼らのうちのある者らが有してる精神上の偉大さを、彼は知らなかった。彼らがみずから苦しんでるところのものを、彼は知らなかった。失われた幻、悪用され濫用された、多くの力や青春や名誉や信念や犠牲の熱望――無意義な職業。もしそれが単に一つの職業であるとするならば、犠牲を目的としないものであるとするならば、それはもはや一つの哀れな活動にすぎないし、無能な道化《どうけ》にすぎないし、みずから信ぜずして口先で唱える範例にすぎないのである。
 クリストフはもはや祖国では満足しきれなかった。潮の干満のように一定の時期において、ある種の鳥のうちに突
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