すにいたったのは、恕《じょ》すべきことではある。しかしながら、ヘルデルやゲーテを有する国民のこの告白のうちには、いかに憂苦が潜んでいたことであろう! そしてこのドイツの戦勝は、ドイツ理想の放棄であり堕落であった……。ああ、ドイツのすぐれた人々の嘆かわしい服従的傾向よりすれば、かかる放棄は実に易々たることにすぎなかったのである。
モーゼルはすでに一世紀余り以前に言っていた。
「ドイツ人の特徴は服従である[#「ドイツ人の特徴は服従である」に傍点]。」
またスタール夫人も言っていた。
「彼らは勇敢に服従します[#「彼らは勇敢に服従します」に傍点]。世に最も哲学的で良い事柄[#「世に最も哲学的で良い事柄」に傍点]、すなわち力にたいする尊敬や[#「すなわち力にたいする尊敬や」に傍点]、この尊敬を変じて賛美とならしむる驚怖の感動など[#「この尊敬を変じて賛美とならしむる驚怖の感動など」に傍点]、それを説明するために[#「それを説明するために」に傍点]、彼らは哲学的推論を用います[#「彼らは哲学的推論を用います」に傍点]。」
クリストフは、ドイツの最も偉大な人物から最も微小な人物にいたるまで、
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