言った。
「ああ、あなたにもおわかりですか。」
彼はゴットフリートからそれらを聞き分けることを教わったと答えた。
「あなたも?」と彼女はいくらか不快そうに言った。
彼はこう言ってやりたかった。
「妬《ねた》んではいけません。」
しかし彼は、自分たちの周囲に微笑《ほほえ》んでいる聖《きよ》い光を見、彼女の失明した眼をながめ、そしてしみじみと憐《あわ》れを覚えた。
「では、」と彼は尋ねた、「あなたに教えたのはゴットフリートですね。」
彼女はそうだと答え、前よりは今の方がいっそうよくそれを楽しめるようになったと言った。――(彼女は何より前であるかは言わなかった。盲目[#「盲目」に傍点]という言葉を口にするのを避けていた。)
二人はちょっと口をつぐんだ。クリストフは同情の念で彼女をながめた。彼女はながめられてるのを感じていた。彼は彼女を気の毒に思ってることを言ってやりたく、彼女から心を打ち明けてもらいたかった。彼はやさしく尋ねた。
「あなたは苦しんだでしょうね。」
彼女は黙って身を堅くしていた。草の葉をむしり取っては、無言のままそれを噛《か》んでいた。やがて――(雲雀《ひばり》の歌
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