ですか。」
男が答えた。
「ここで死んだんです。」
人々はまた腰をおろした。感動がやや静まると、母親はまた仕事にとりかかりながら、ゴットフリートが数年来立ち寄ってたことを話した。ゴットフリートは行商の行き帰りには、いつもここに足を止めた。最後にやって来た時には――(昨年の七月だった)――たいへん疲れてる様子だった。梱《こり》をおろしてからも、しばらくは口をきくことができなかった。しかし彼がやって来る時はいつもそうであるのを見馴《みな》れていたし、また彼の息が短いことも知っていたので、だれも気にかけなかった。彼は愚痴をこぼさなかった。かつて愚痴をこぼしたことがなかった。不快な事柄のうちにも常に満足の種を見出していた。骨の折れる仕事をする時には、晩に寝床についてうれしいだろうと考えて、楽しんでいた。苦しい時には、苦しみが去ったらどんなに愉快だろうかと考えていた……。
「でも、いつも満足ばかりしていてはいけません。」と善良な婆《ばあ》さんは言い添えた。「なぜかって言えば、愚痴をこぼさないとだれも憐《あわ》れんではくれませんから。私はいつも愚痴をこぼしてばかりいます……。」
ところで、だ
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