だろう。……そして、それがもっともなんだ……。」
クリストフは抗弁しようと試みた。けれどハスレルは彼の言葉をさえぎった。そして彼の楽譜をふたたび取り上げながら、先刻賞賛したその作品を、辛辣《しんらつ》に非難し始めた。青年の眼を逸した、実際上の粗漏を、書き方の不正確さを、趣味や表現の欠点を、ひどく厳重に指摘したばかりでなく、なお馬鹿げた非難を加え、ハスレル自身が生涯《しょうがい》苦しまなければならなかった、最も偏狭で最も時代におくれた音楽家らがなしそうな非難を、加えたのであった。いったい何を意味するのかと尋ねた。彼はもはや非難してるのではなかった。否定してるのであった。心ならずもそれらの作から受けた印象を、憎々しく消し去ろうとつとめてるかのようだった。
クリストフはびっくりして、答えようとも試みなかった。尊敬し愛してる人の口から聞くには恥ずかしい無茶な言葉に、なんで答え返されよう。それにまたハスレルは少しも耳を貸さなかった。彼はそこにぴったりと頑張《がんば》って、楽譜を両手に閉じ、没表情な眼つきをし、苦々《にがにが》しげな口つきをしていた。がついに彼は、クリストフがいるのをふたたび忘
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