努力にあくせくしてる博学な蛮勇を若いドイツが傾けつくしている、奇異な新しい建築法によって、ほとんど全部が建てられていた。卑俗な町のまん中に、なんらの特色もないまっすぐな街路に、いろんなものが突然そびえていた、エジプトの大|墓窟《ぼくつ》、ノールウェーの農家、修道院、城楼、万国博覧会の層楼、生気のない顔と一つの巨大な眼をもってる、地面にもぐり込んだ無脚のふくれ上がった家、地牢《ちろう》の鉄門、潜水艦の押しつぶされた扉《とびら》、鉄の箍《たが》、窓の鉄格子《てつごうし》についてる金色の隠花植物、表門の上に口を開《あ》いてる怪物、あちらこちらに、思いもかけぬところには皆敷いてある、青い瀬戸の敷き石、アダムとイヴとを示す雑色の切りはめ細工、不調和な色の瓦《かわら》でふいた家根、最上階には銃眼をうがち、頂上には異形の動物をすえ、一方には窓が一つもないが、他方には突然相並んで、方形や長方形のぽかんと開いてる多くの穴が、傷口みたいについてる、要塞《ようさい》式の家、裸壁の大きな面、その面からはただ一つの窓の所へ、不意に大きな露台が飛び出し、その露台はニーベルンゲン式の人像柱にささえられ、またその石の
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