クリストフはそれが社会主義の新聞であることを知った。
「私は別に悪いとは思いません。」と彼は言った。
「なに、なんだと!」と大公爵は金切声で叫んだ。「不謹慎な!……この恥知らずの新聞めは、毎日|私《わし》を侮辱してるんだ、私に下劣な悪口を吐いてるんだ……。」
「殿下、」とクリストフは言った、「私はその新聞を読んだことがございません。」
「嘘《うそ》をつくな!」と大公爵は叫んだ。
「私は嘘をついてると言われたくありません。」とクリストフは言った。「読んだことはございません。私は音楽に関係してるだけであります。それにまた、どういうところへ書こうと、それは私の権利であります。」
「お前にはただ黙る権利しかないんだ。私《わし》はお前たちに親切すぎた。お前の不品行やお前の父の不品行によって、もう疾《とっ》くに追い払う理由があったにもかかわらず、お前たち一家の者に恩恵を施してやった。私はお前に、私と敵対する新聞につづけて書くことを禁ずる。それからまた、どんなことであろうとも、今後私の許可なくして書くことを一般に禁ずる。お前の音楽上の筆戦にはもうたくさんだ。私の保護を受けてる者が、趣味と心を有する
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