ジャン・クリストフ
JEAN CHRISTOPHE
改訳について
ロマン・ローラン Romain Rolland
豊島与志雄
豊島与志雄訳
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)疎《おろそ》か
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)多少|改竄《かいざん》の筆を
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#ここから1字下げ]
−−
「ジャン・クリストフ」は、初めカイエ・ド・ラ・キャンゼーヌ中の十七冊として発表され、次で十冊の書物として刊行されていたが、一九二一年に、改訂版四冊として再刊された。そのさい作者は、この長編の全部にわたって、至るところに多少|改竄《かいざん》の筆を加えている。自作を疎《おろそ》かにしない作者の気質がそこに見らるるとともに、また、この作品が作者にとっていかにも親愛なものだったことが察せらるる。私は今機会を得て、旧版による旧訳をこの改訂版に照合して改訳してみた。本書に付した私の序文は、この作品にたいする私の若き日の感激の記念である。
なお、その後「ロマン・ローラン全集」が出るにあたって、他の分類を廃し
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