葉で彼をフランスに紹介していた、あるバイロン卿とかいう者[#「あるバイロン卿とかいう者」に傍点]。ダヴィッド・ダンジェは熱心に大理石を弄《いじ》くっていた。カロン師は、フイヤンティーヌの袋町の神学校生徒の小さな集会で、後にラムネーとなったが当時まだ世に知られてなかった一牧師フェリシテ・ロベールのことを、非常に称賛して話した。泳いでる犬のような音を出してセーヌ河上に煙を吐き蠢《うご》めいている一つの物が、チュイルリー宮殿の窓下をロアイヤル橋からルイ十五世橋まで往来していた。それはつまらない一の機械であり、一種の玩具《おもちゃ》であり、妄想《もうそう》発明家の夢想であり、一つの空想であった、すなわち蒸汽船であった。パリー人は無関心の態度でそのばかな物をながめた。断行と規定と多数の任命とによって学士院会を改革した人であり、多くのアカデミー会員を推挙した有名な人であるヴォーブラン氏は、それらのことをした後に、自らはアカデミー会員となることができないでいた。サン・ジェルマン郭外とマルサン村とは、その警察長にドラヴォー氏を望んでいた、それは彼の熱誠のためであった。デュビュイトランとレカミエとは、イ
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