て、この人達に対して、子供や犬があんなに乱暴なことをしているのに、村の人達が黙って見ていたのは、おそらくこのためではなかったかと思います。
『さあ、お前、』とフィリーモンがボーシスに言いました、『あの気の毒な人達を迎いに行こうじゃないか。きっとあの人達は、がっかりしてしまって、丘を登って来られないかも知れないから。』
『お前さん行ってお迎えして下さいよ、』ボーシスは答えました、『その間にわたしは急いでうちへはいって、あの人達に何か晩御飯を差上げられるかどうか見ましょう。一杯のおいしいパン入り牛乳は、あの人達の元気を引立てるのに、不思議なくらいききめがあるでしょう。』
 そこで、彼女は急いで家へはいりました。一方、フィリーモンは出かけて行って、この上もなく親切な調子で、
『ようこそ、旅の方々《かたがた》! ようこそ!』と言いましたが、彼の手をさし出す時の、いかにも喜んで迎える様子で、そう言われないまでも旅人達には彼の親切がよく分りました。
『ありがとう!』大変くたびれて、また困っていたにも拘らず、二人のうちの若い方が、元気な調子で答えました。『これはまた、向うの村で受けたのとは、まるで違
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