行った。これはまた、寒中あそびには、なんというおあつらえむきの日であったろう! 彼等は、幾度も幾度も、丘の上から谷にむけて、どこまで飛んで行ってしまうか分らないほど滑った。その上更に愉快だったことには、底まで無事に着く度に、橇《そり》をひっくりかえして、真逆様にころがった。そして、一ぺん、ユースタス・ブライトは、途中何事もないようにというので、ペリウィンクル、スウィート・ファーン、スクォッシュ・ブロッサムなどを一しょに乗せてやって、全速力で降りて行った。ところが、これはまたどうしたことか、半分どころで、橇がかくれた切株にぶっ突かって、乗っていた四人全部が折重なって投げ出された。そして、起上って見ると、小さなスクォッシュ・ブロッサムが一人見えない! おやおや、あの子は一体どうなってしまったんだろう? ところが、みんなが驚いてあたりを見廻していると、高くつもった雪の中から、スクォッシュ・ブロッサムが、今まで見たこともないような赤い顔をして、ひょっこり立上った。それがまた、大きな真赤な花が、この冬の最中に、急にのびて来て咲き出したかのように見えた。この時みんなはどっと笑い出した。
 彼等が丘
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