ござんすから、)
(否《いえ》、もう大分《だいぶ》勝手《かつて》が分《わか》つて居《を》ります。)
 づツと心得《こゝろえ》た意《つもり》ぢやつたが、扨《さて》上《あが》る時《とき》見《み》ると思《おも》ひの外《ほか》上《うへ》までは大層《たいそう》高《たか》い。
 軈《やが》て又《また》例《れい》の木《き》の丸太《まるた》を渡《わた》るのぢやが、前刻《さつき》もいつた通《とほり》草《くさ》のなかに横倒《よこだふ》れになつて居《ゐ》る、木地《きぢ》が恁《か》う丁度《ちやうど》鱗《うろこ》のやうで譬《たとへ》にも能《よ》くいふが松《まつ》の木《き》は蝮《うわばみ》に似《に》て居《ゐ》るで。
 殊《こと》に崖《がけ》を、上《うへ》の方《はう》へ、可《いゝ》塩梅《あんばい》に畝《うね》つた様子《やうす》が、飛《とん》だものに持《も》つて来《こ》いなり、凡《およ》そ此《こ》の位《くらゐ》な胴中《どうなか》の長虫《ながむし》がと思《おも》ふと、頭《かしら》と尾《を》を草《くさ》に隠《かく》して月《つき》あかりに歴然《あり/\》とそれ。
 山路《やまみち》の時《とき》を思《おも》ひ出《だ》すと我《
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