し》が顔《かほ》をぢろ/\見《み》て、人見知《ひとみしり》をするといつた形《かたち》で首《くび》を振《ふ》つた。」

         第二十二

「左右《とかく》して、婦人《をんな》が、激《はげ》ますやうに、賺《すか》すやうにして勧《すゝ》めると、白痴《ばか》は首《くび》を曲《ま》げて彼《か》の臍《へそ》を弄《もてあそ》びながら唄《うた》つた。
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木曾《きそ》の御嶽山《おんたけさん》は夏《なつ》でも寒《さむ》い、
      袷《あはせ》遣《や》りたや足袋《たび》添《そ》へて。
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(よく知《し》つて居《を》りませう、)と婦人《をんな》は聞澄《きゝすま》して莞爾《にツこり》する。
 不思議《ふしぎ》や、唄《うた》つた時《とき》の白痴《ばか》の声《こゑ》は此《この》話《はなし》をお聞《き》きなさるお前様《まへさま》は固《もと》よりぢやが、私《わし》も推量《すゐりやう》したとは月鼈雲泥《げつべつうんでい》、天地《てんち》の相違《さうゐ》、節廻《ふしまは》し、あげさげ、呼吸《こきふ》の続《つゞ》く処《ところ》から、第《だい》一|其《そ》の清《きよ
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