、百感にも殖《ふ》える。
理性と、本能と、
真と、夢と、徳とが手を繋《つな》ぐ。
すべてが細かに実《み》が入《い》つて、
すべてが千千《ちぢ》に入《い》りまじり、
突風《とつぷう》と火の中に
すべてが急に角《かく》を描《か》く。
芸も、思想も、戦争も、
国も、個人も、宗教も、
恋も、政治も、労働も、
すべてが幾何学的に合《あは》されて、
神秘な踊《をどり》を断《た》えず舞ふ
大《だい》建築に変り行《ゆ》く。
ほんに、じつとしてはゐられぬ、
わたしも全身を投げ出して、
踊ろ、踊ろ。
踊つて止《や》まぬ殿堂の
白と赤との大理石《マルブル》の
人像柱《クリアテイイド》の一本に
諸手《もろて》を挙げて加はらう。
阿片《あへん》が燻《いぶ》る……
発動機《モツウル》が爆《は》ぜる……
楽《がく》が裂ける……


    三つの路

わが出《い》でんとする城の鉄の門に
斯《か》くこそ記《し》るされたれ。
その字の色は真紅《しんく》、
恐らくは先《さ》きに突破せし人の
みづから指を咬《か》める血ならん。
「生くることの権利と、
其《そ》のための一切の必要。」
われは戦慄《せんりつ》し且《か》つ躊躇《
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