はふえ》の下に紫の緞子《どんす》の袴《はかま》を穿《はい》た三十二三の痩《やせ》て脊《せ》の高い僧であつた。御門主《ごもんしゆ》、御門主《ごもんしゆ》と云ふ声が其処此処《そこここ》から起《おこ》つた。



底本:「東京朝日新聞」朝日新聞東京本社
   1912(明治45)年1月1日
※「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に基づいて、底本の旧字を新字にあらためました。
※底本の総ルビを、パラルビにあらためました。
※脱落が疑われる、『汽車に乗つて今帰つたばかしなんですから。』の後の改行を補いました。
入力:武田秀男
校正:門田裕志
2003年2月16日作成
青空文庫作成ファイル:
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