野人生計事
芥川龍之介
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)乱山堆裡結茅蘆《らんざんたいりばうろをむすび》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)或|骨董屋《こつとうや》に
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「勹<夕」、第3水準1−14−76]忙《そうばう》たる
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一 清閑
[#ここから2字下げ]
「乱山堆裡結茅蘆《らんざんたいりばうろをむすび》 已共紅塵跡漸疎《すでにこうじんとともにあとやうやくそなり》
莫問野人生計事《とふなかれやじんせいけいのこと》 窓前流水枕前書《さうぜんのりうすゐちんぜんのしよ》」
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とは少時漢詩なるものを作らせられた時度たびお手本の役をつとめた李九齢《りきうれい》の七絶《しちぜつ》である。今は子供心に感心したほど、名詩とも何《なん》とも思つてゐない。乱山堆裡《らんざんたいり》に茅蘆《ばうろ》を結んでゐても、恩給証書に貯金の通帳位《かよひちやうくらゐ》は持つてゐた
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