中《なか》にも、――」
「山石の青緑だの紅葉の※[#「石+朱」、第3水準1−89−1]《しゅ》の色だのは、今でもありあり見えるようです」
「では秋山図がないにしても、憾《うら》むところはないではありませんか?」
 ※[#「りっしんべん+軍」、第4水準2−12−56]王《うんおう》の両大家は、掌《たなごころ》を拊《う》って一笑した。



底本:「日本文学全集28芥川龍之介集」集英社
   1972(昭和47)年9月8日発行
入力:j.utiyama
校正:もりみつじゅんじ
1999年5月15日公開
2009年9月16日修正
青空文庫作成ファイル:
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