娼婦美と冒険
芥川龍之介
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)曰《いはく》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)近来|娼婦型《しやうふけい》の
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#地から1字上げ](大正十三年十一月)
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貴問に曰《いはく》、近来|娼婦型《しやうふけい》の女人《によにん》増加せるを如何《いかに》思ふ乎《か》と。然れども僕は娼婦型の女人の増加せる事実を信ずる能《あた》はず。尤《もつと》も女人も家庭の外《そと》に呼吸する自由を捉《とら》へたれば、当代の女人の男子を見ること、猛獣の如くならざるは事実なるべし。こは勿論《もちろん》娼婦型の女人の増加せる結果と言ふこと能はず。又産児を免《まぬか》るべき科学的方法並びに道徳的論も略《ほぼ》完全に具《そなは》りたれば当代の女人の必《かならず》しも交合《かうがふ》を恐れざるは事実なるべし。若し今日《こんにち》の社会制度に若干《じやくかん》の変化を生じたる後《のち》、あらゆる童子の養育は社会の責任になり了《をは》らん乎《か》、この傾向の今日《こんにち》よりも
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