パステルの龍
芥川龍之介

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)上海《シヤンハイ》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)人々|盞《さかづき》を

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「ころもへん+庫」、第3水準1−91−85]子《くうづ》
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 これは上海《シヤンハイ》滞在中、病間に訳したものである。シムボリズムからイマジズムに移つて行つた、英仏の詩の変遷は、この二人の女詩人の作にも、多少は窺《うかが》ふ事が出来るかも知れない。名高いゴオテイエの娘さんは、カテユウル・マンデスと別れた後、Tin−tun−Ling と云ふ支那人に支那語を習つたさうである。が、李太白《りたいはく》や杜少陵《とせうりやう》の訳詩を見ても、訳詩とはどうも受け取れない。まづ八分までは女史自身の創作と心得て然るべきであらう。ユニス・テイツチエンズはずつと新しい。これは実際支那の土を踏んだ、現存の亜米利加《アメリカ》婦人である。日本ではエミイ・ロオウエル女史が有名だ
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