「ケルトの薄明」より
THE CELTIC TWILIGHT
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats
芥川龍之介訳

−−
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)揺曳《えうえい》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)けれ共|忽《たちまち》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#ローマ数字1、1−13−21]

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)とう/\櫃《ひつ》を見つけたので
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−

       ※[#ローマ数字1、1−13−21] 宝石を食ふもの

 平俗な名利の念を離れて、暫く人事の匆忙を忘れる時、自分は時として目ざめたるまゝの夢を見る事がある。或は模糊たる、影の如き夢を見る。或は歴々として、我足下の大地の如く、個体の面目を備へたる夢を見る。其模糊たると、歴々たるとを問はず、夢は常に其赴くが儘に赴いて、我意力は之に対して殆ど其一劃を
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