英雄論
明治廿三年十一月十日静岡劇塲若竹座に於て演説草稿
山路愛山

−−
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)破天荒《はてんくわう》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)我道|将《ま》さに

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「髟/參」、第4水準2−93−26]

 [#…]:返り点
 (例)以[#レ]水止[#レ]水

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)汲々《きふ/\》たる
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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 金色人種に、破天荒《はてんくわう》なる国会は、三百議員を以て、其開会を祝さんとて、今や仕度《したく》最中なり、私権を確定し、栄誉、財産、自由に向て担保を与ふべき民法は、漸《やうや》く完全に歩みつゝあり、交通の女王たる鉄道は何《いづ》れの津々浦々にも、幾千の旅客を負ふて、殆《ほと》んど昼夜を休《や》めざる也、日本の文明は真個に世界を驚殺せりと云べし、三十年前、亜米利加《アメリカ》のペルリ
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