、蹲ったりしていました。そこで、セエラは例の調子で、その話をしたのでした。印度の紳士も、セエラを見守りながら、耳を傾けていました。話し終るとセエラは印度の紳士を見上げ、紳士の膝に手をかけていいました。
「私のお話はこれだけですの。今度は小父さんの方のお話を聞かして下さいな、アンクル・トム。」紳士の望みで、セエラは紳士を『アンクル・トム』と呼んでいました。「小父さんのお話は、まだ伺いませんのね。きっと立派なのにちがいないわね。」
 そこで、カリスフォド氏はこう語り出しました。病気で物憂く、いらいらしている時でした。一人寂しく坐っていると、ラム・ダスはよく外を通って行く人の品定めをして、病人の気をかえようとしました。中でも一番よく前を通って行くのは、一人の女の子でした。カリスフォド氏はちょうど見付からぬ小さい娘のことを絶えず考えていたところでした。それにラム・ダスから、猿を逃がして、その子の部屋に捕えに行った時の話を聞くと、何かその子に心を惹かれるように感じました。ラム・ダスはその娘の顔色の悪いこと、またその子の様子が召使になどされる下層社会の子らしくないということなども話して聞かせました
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