1] そう……。でも……妾(立上る)そうだと思うわ。(出て行く)
未納 お兄さん、そう? ほんとにそうなの?
昌允 そうじゃないよ。俺はただ、美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11]のほんとの仕合せのことを考えてみるだけのことだ。お前、今でも、出来たら須貝さんと結婚したい気かい。
未納 妾? 妾……何だか興味なくなってきた。そんなに言うほどの人かな。
昌允 ふむ。
未納 だけどお兄さんは、あんなに美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11]姉さんが好きだったんだし……。
昌允 勿論さ。
未納 まあ。
昌允 今でもそうだ、俺は美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11]が好きなんだ。大変好きだと言ってもいいくらいだ。ほんとだよ。
未納 威張らなくったっていいわ。
昌允 お前は不真面目でいかん。
未納 ノー、ノー。
昌允 何?
未納 違うって言ったの。
昌允 若い者にあるべき新鮮さ、熱情、烈しさ、(行詰って)烈しさ……。
未納 大胆さ。
昌允 大胆さ。少し違う。
未納 意味はそう言う意味よ。
昌允 兎に角お前のは、怪《け》しからん。
未納 妾はふざけてなんかいないわ。
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