し好きだとしたって、他の女の人と同じほどにだけだわ。なにも特に、妾と……。
昌允 そんなことは、あなたにはわからない。わからなくってもいいことだ。
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11] あの方、自分でそう被仰ったのよ。勿論はっきりそう言ったわけじゃないわ。だけど妾、自分が莫迦だとは思わないわ。何でも……ないのに……疑って見られちゃ、つまらないから、お互に気をつけようって……そう言うことを被仰ったわ、御自分で……。それから二時間にもなりゃしない今……。
未納 それで、お姉さん、お部屋で泣いてたのね。それじゃ、妾と一緒だわ。
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11] そうよ、だけど、もうそれで、妾、はっきりしたわ。もう、そんなこと、考えないことにしたの。
昌允 それは……取りようによっては……どうにでも取れることだ。だが……そう言うことで簡単に……そう……言うことを……。
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11] お兄さんは……妾が、始めに須貝さんを好きになったことが許せないのね。
昌允 いや、そうじゃない。
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−1
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