昌允 そうか。しかし、お前のは、あれはいかん。
未納 何? どうして?
昌允 どうしてでもいかん。あんなのはない。
未納 わからないわ。
昌允 お前のやったことさ。
未納 いろんなこと、したからよく憶えてない。考えてないこと迄、して了ったかもしれないわ。
昌允 だったら考えて見る必要があるよ。お前のやったことはおせっかいというものだ。
未納 だって、あれは仕方が無いわ。
昌允 仕方ないことはないさ。
未納 妾、はッと思って了うと、もう我慢出来なかったのよ。
昌允 自分のことだけやればいいんだ。お前のは露出症だよ、あれは下品だ。自分だけで納得が行かずに俺達の分まで一人で、やってしまいやがった。
未納 御免なさい。
昌允 御免なさいじゃあ、済まんよ。
未納 でも……、そんなにしても、自分じゃちっとも得が行かなかったわ。
昌允 それだから、尚いかんというのだ。ああ言うことは、お前みたいな人間のやることじゃないよ。
未納 ――(溜息)
昌允 厭な顔するな。
未納 変な気持だわ。
昌允 誰だって、そうだ。
未納 お姉さん、どうなんだろう。
昌允 わからん。他人の心どころじゃない。
未納 お姉さ
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