まあ、標準ですよ。未納君が活発だとすると、あなたは……。
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11] 鈍感なんですわね。
須貝 こりゃ、いかん。今日は何の日かしらん。婦人との口論、差控うべし、か。
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11] あら、御免なさい、妾……。
須貝 冗談ですよ。むきになっちゃァいかん。
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11] (笑う)いやだわ……須貝さん。
須貝 しかし、なんだな……少し工合が悪くなって来て……困るな。
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11] なんですの。
須貝 いや、別に……なんでもないんだが……未納君、変なこと言いましたね。
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11] ――
須貝 あんなこと、考えていたのかな。
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11] さあ。
須貝 今迄、あなたに、そんなこと言ったことが、あるんですか。
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11] いいえ、そんなこと……。
須貝 少し、きびしく叱っておかないといけませんよ、お姉さん。どうも、あんなことを言われ
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