い。時にはこういう立役《たちやく》にもなりますよ。はははははは」
 恐らく其の当時、半七老人は幡随院長兵衛の二代目にでもなったような涼しい顔をして、いい心持そうに反《そ》り返ったのであろうと察せられた。



底本:「時代推理小説 半七捕物帳(五)」光文社文庫、光文社
   1986(昭和61)年10月20日初版1刷発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:tat_suki
校正:大野晋
1999年4月26日公開
2004年3月1日修正
青空文庫作成ファイル:
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