な撲殺されたが、その毛色も形も普通の犬とは異っていた。
※[#「(「急−心」+攵)/れんが」、第4水準2−79−86]神
俗に伝う。人が死んで数日の後、柩《ひつぎ》のうちから鳥が出る、それを※[#「(「急−心」+攵)/れんが」、第4水準2−79−86]《さつ》という。
太和年中、鄭生《ていせい》というのが一羽の巨《おお》きい鳥を網で捕った。色は蒼《あお》く、高さ五尺余、押えようとすると忽ちに見えなくなった。
里びとをたずねて聞き合わせると、答える者があった。
「ここらに死んで五、六日を過ぎた者があります。うらない者の言うには、きょうは※[#「(「急−心」+攵)/れんが」、第4水準2−79−86]がその家を去るであろうと。そこで、忍んで伺っていますと、色の蒼い巨きい鳥が棺の中から出て行きました。あなたの網に入ったのは恐らくそれでありましょう」
底本:「中国怪奇小説集」光文社文庫、光文社
1994(平成6)年4月20日初版1刷発行
※校正には、1999(平成11)年11月5日3刷を使用しました。
入力:tatsuki
校正:小林繁雄
2003年7月31日作成
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