らゐにして置かうか。
雲哲 これから先、何事が起つても、おれたちは知らないぞ、知らないぞ。
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(雲哲、願哲は下のかたへ逃げ去る。)
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與助 かたき討が濟んだら、わたしもこゝらにゐない方がよささうだ。
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(與助も猿をかゝへて、おなじく路地の外へ逃げてゆきかけしが、又引返して來る。)
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與助 これ、お役人が來たやうだぞ。
權三 なに、お役人が來た。
助十 そいつはいけねえ。どうしよう。
助八 どうしよう。
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(三人はうろたへながら四邊《あたり》を見まはし、助十は駕籠に眼をつける。)
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助十 これだ、これだ。
權三 ちげえねえ、早くしろ、早くしろ。
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(三人は繩からげの勘太郎を引摺つて駕籠のなかへ
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