近松半二の死
岡本綺堂
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)近松半二《ちかまつはんじ》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)近松|門左衞門《もんざゑもん》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#歌記号、1−3−28]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)扨《さ》て/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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登場人物
近松半二《ちかまつはんじ》
竹本染太夫《たけもとそめだいふ》
鶴澤吉治
竹本座の手代《てだい》 庄吉
祇園町《ぎをんまち》の娘 お作
女中 おきよ
醫者
供の男
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天明《てんめい》三年、二月下旬の午後。
京《きやう》の山科《やましな》、近松半二の家。さのみ廣からねど、風雅なる家の作りにて、上《かみ》の方《かた》に床の間、それに近松|門左衞門《もんざゑもん》の畫像の一軸をかけてあり。つゞいて違ひ棚、上には古き雛人形をかざり、下には
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