げ》、月光色の芝生がこれから何千人の人たちに本当のさいわいが何だかを教えるか数えられませんでした。
そして林は虔十の居た時の通り雨が降ってはすき徹《とお》る冷たい雫《しずく》をみじかい草にポタリポタリと落しお日さまが輝《かがや》いては新らしい奇麗な空気をさわやかにはき出すのでした。
底本:「新編風の又三郎」新潮文庫、新潮社
1989(平成元)年2月25日発行
1989(平成元)年6月10日2刷
入力:蒋龍
校正:noriko saito
2008年10月23日作成
青空文庫作成ファイル:
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