にまつ青な唐檜かもみの木がたつて、その中にはたくさんのたくさんの豆電燈がまるで千の螢でも集つたやうについてゐました。
「ああ、さうだ。今夜ケンタウル祭だねえ。」
「ああ、ここはケンタウルの村だよ。」カムパネルラがすぐ云ひました。
……(次の原稿一枚位なし)……
「ボール投げなら僕決してはづさない。」
男の子が大威張で云ひ出しました。
「もうぢきサウザンクロスです。おりる支度をして下さい。」青年がみんなに云ひました。
「僕、も少し汽車へ乘つてるんだよ。」男の子が云ひました。
カムパネルラのとなりの女の子はそはそは立つて支度をはじめました。けれどもやつぱりジヨバンニたちとわかれたくないやうなやうすでした。
「ここでおりなけあいけないのです。」青年はきちつと口を結んで男の子を見おろしながら云ひました。
「厭だい。僕、もう少し汽車へ乘つてから行くんだい。」
ジヨバンニがこらへ兼ねて云ひました。
「僕たちと一緒に乘つて行かう。僕たちどこまでだつて行ける切符持つてるんだ。」
「だけどあたしたち、もうここで降りなけあいけないのよ、ここ天上へ行くとこなんだから。」女の子がさびしさうに云ひました
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