》しているのです。それから橋《はし》の上にもいろいろなあかりがいっぱいなのでした。
 ジョバンニはなぜかさあっと胸《むね》が冷《つめ》たくなったように思いました。そしていきなり近くの人たちへ、
「何かあったんですか」と叫《さけ》ぶようにききました。
「こどもが水へ落《お》ちたんですよ」一人《ひとり》が言《い》いますと、その人たちは一斉《いっせい》にジョバンニの方を見ました。ジョバンニはまるで夢中《むちゅう》で橋《はし》の方へ走りました。橋《はし》の上は人でいっぱいで河《かわ》が見えませんでした。白い服《ふく》を着《き》た巡査《じゅんさ》も出ていました。
 ジョバンニは橋《はし》の袂《たもと》から飛《と》ぶように下の広い河原《かわら》へおりました。
 その河原《かわら》の水ぎわに沿《そ》ってたくさんのあかりがせわしくのぼったり下ったりしていました。向《む》こう岸《ぎし》の暗《くら》いどてにも火が七つ八つうごいていました。そのまん中をもう烏瓜《からすうり》のあかりもない川が、わずかに音をたてて灰《はい》いろにしずかに流《なが》れていたのでした。
 河原《かわら》のいちばん下流《かりゅう》の
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