が、青や橙《だいだい》やせわしくせわしくまたたき、向《む》こうにはまっ黒な倉庫《そうこ》の屋根《やね》が笑《わら》いながら立っておりました。
 二人はまたほっと小さな息《いき》をしました。



底本:「セロ弾きのゴーシュ」角川文庫、角川書店
   1957(昭和32)年11月15日初版発行
   1967(昭和42)年4月5日10版発行
   1993(平成5)年5月20日改版50版発行
初出:「岩手毎日新聞」
   1923(大正12)年5月
入力:土屋隆
校正:田中敬三
2008年3月25日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全29ページ中29ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
宮沢 賢治 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング