ちの前の草原でした。栗の木があって、たしかに三つの猿のこしかけがついていました。そして誰《だれ》も居ません。もう夜です。
「楢夫。ごはんです。楢夫。」とうちの中でお母さんが叫《さけ》んでいます。



底本:「注文の多い料理店」新潮文庫、新潮社
   1990(平成2)年5月25日発行
底本の親本:「新修 宮沢賢治全集」筑摩書房
入力:山根鋭二
校正:田中久絵
1999年9月8日公開
2005年10月19日修正
青空文庫作成ファイル:
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