《とほう》もない経営者《けいえいしゃ》からかえって注文されていたはなし。糧《かて》に乏《とぼ》しい村のこどもらが、都会文明《とかいぶんめい》と放恣《ほうし》な階級《かいきゅう》とに対《たい》するやむにやまれない反感《はんかん》です。
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5 水仙月の四日[#「水仙月の四日」に傍点]
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赤い毛布《ケット》を被《かつ》ぎ、「カリメラ」の銅鍋《どうなべ》や青い焔《ほのお》を考えながら雪の高原を歩いていたこどもと、「雪婆《ゆきば》ンゴ」や雪狼《ゆきオイノ》、雪童子《ゆきわらす》とのものがたり。
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6 山男の四月[#「山男の四月」に傍点]
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四月のかれ草の中にねころんだ山男の夢《ゆめ》です。烏《からす》の北斗七星《ほくとしちせい》といっしょに、一つの小さなこころの種子《しゅし》を有《も》ちます。
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7 かしわばやしの夜[#「かしわばやしの夜」に傍点]
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桃色《ももいろ》の大きな月はだんだん小さく青じろくなり、かしわはみんなざわざわ言《い》い、画描《えか》き
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