世界自身の発展であつて決して畸形に涅[#「涅」に「ママ」の注記]ねあげられた煤色のユートピアではない。
三[#「三」は「□」囲み]これらは決して偽でも仮[#「仮」に「ママ」の注記]空でも窃盗でもない。
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多少の再度の内省と分折[#「折」に「ママ」の注記]とはあつても、たしかにこの通りその時心象の中に現はれたものである。故にそれは、どんなに馬鹿げてゐても、難解でも必ず心の深部に於て万人の共通である。卑怯な成人たちに畢竟不可解な丈である。
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四[#「四」は「□」囲み]これは田園の新鮮な産物である。われらは田園の風と光の中からつやゝかな果実や、青い蔬菜を[#「を」に「ママ」の注記]一緒にこれらの心象スケツチを世間に提供するものである。
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注文の多い料理店はその十二巻のセリーズの中の第一冊で先づその古風な童話としての形式と地方色とを以て類集したものであつて次の九編からなる。
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