びあがつて、青い目を光らして、フツ/\ニヤオ、ニヤオと叫び立てました。魔法つかひはすつかり閉口して桑原々々とふるへ上つてゐるのを、虹猫は手足をしばつて、袋の中に押込み、そこにあつた魔術の本はみんな火にくべて、焼いてしまひました。魔法つかひはその後、悪いことをしないやうに遠くの国へ追ひやられ、大女は自分の国へ、子供たちはめい/\親のところへ帰りました。



底本:「日本児童文学大系 第一一巻 楠山正雄 沖野岩三郎 宮原晃一郎集」ほるぷ出版
   1978(昭和53)年11月30日初刷発行
初出:「赤い鳥」1927(昭和2)年9月
入力:鈴木厚司
校正:noriko saito
2004年8月13日作成
青空文庫作成ファイル:
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