たちまちのうちに、ほとんど見えないくらいになってしまいました。日が沈んでから大分たつので、ちょうど今、ヘリコン山の頂《いただき》はたそがれで、そのまわりの地方一帯は夕闇につつまれていました。しかしペガッサスは大変高く昇って行ったので、暮れた日に追いついて、上空に消えのこる日の光を一杯に浴びました。まだまだ高く昇って、彼はぽっつりと光った点のようになり、そしておしまいには、うつろにひろがった空の中にとうとう見えなくなってしまいました。そしてビレラフォンは、もう二度とペガッサスを見られないのではないかと、心配しました。しかし彼が、馬鹿なことをしてしまったと嘆いているうちに、ぽっつりと光った点がまた見えて来て、だんだんと近くなり、とうとう日の光よりも低くおりて来ました。そして、どうでしょう、ペガッサスは帰って来たではありませんか! こうして試《ため》してみた以上は、もうその翼のある馬にも逃げられる心配はなくなりました。ペガッサスとビレラフォンとは仲よしになり、お互に愛情をこめて信じ合いました。
 その晩、彼等は仲よくならんで寝ました。ビレラフォンはペガッサスの頸を抱くようにしていましたが、そ
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