気に満ちているので、長い間つづけてじっとしていることが出来ず、すぐに、ほっそりとした四本の脚を上にあげて、仰向《あおむけ》にころがりました。同類を神様が決しておつくりにならず、また仲間の必要なんか感じもしないで、何百年も生きて来た、このひとりぼっちの動物が、その何世紀かの長さにも劣らぬ幸福さを味わっているのを見るのは美しいものでした。それが普通の馬がいつもするようなことをすればするほど、よけいに天馬めき、ますますすばらしく見えるのでした。ビレラフォンと子供とは、一つには嬉しいような、こわいような気持から、しかしそれよりもなお、彼等がちょっとでも身動きしたり呟《つぶや》いたりしようものなら、ペガッサスが弓をはなれた矢のような速さで、青空のはてまで飛び去りはしないかと心配し、息をころさんばかりにしていました。
とうとう、ころがるだけころがってしまうと、ペガッサスはくるりと起きなおって、呑気そうに、ほかのどんな馬でもする通りに、立とうとして前脚を突き出しました。ペガッサスがこうするだろうと、かねて見当をつけていたビレラフォンは、この時不意に繁みから飛び出して行って、その背中にひらりと跨がり
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